一つの人格ごとに国家と中央銀行と宇宙を持つ自由を与える

すべての情報に通貨の機能を加える方法と、なんでそれをしなければいけないのかという解説。

世の中で最も大きい独占市場は通貨である。

 格差を是正したいとか、格差が悪いから努力しないというのは、自分が相手よりも不当に低い地位に置かれていると感じて、他人にそれを助けてもらいたいと考えるからだ。もし、自分が公平な市場で戦っていると感じることができれば、努力すればその分公平に報いられると感じて努力することができる。そう感じられない市場で戦って自分は公平で搾取をしていないという人間は、盲目だ。

 もっとも公平な市場とは完全自由競争市場である。では、格差をなくすためには、今人間に最もよく使われているサービスが完全自由競争市場にて提供されていることが必要である。いまそうなっているのか?

 この世の中でもっとも広く使われているサービスとは通貨である。ドルから数学的に変換可能な「お金」という表現を使ってほとんどすべての人間が社会を把握している。たとえば、安い値段をつけていた売れない石の値段をどんどん値下げしても、安い石なんて買っても意味がないだろうとおもわれて売れなかったが、極端に上げただけで価値の高いものがあるとお客さんが勘違いして売れるように、人間は価値がよくわからないものにお金という評価がついていると、直感よりもそちらを信じるし、それがある程度正しいから、お金が役に立っている。そして、そこに新しい数学的に変換不可能なお金を流通させるための参入障壁が非常に高いので、今のお金による評価が不正であると思っても、対抗することはかなり難しい。

 ドルの影響力がなぜこんなにほかのところに波及するか?というと、相手と数学理論が一緒なら(1+1=1ということを信じるなら)、誰でも同じ意味に感じる一番信用できる通貨をみんなが使いたがる。いつもは一番信用できる通貨で貯蓄するようにして使うときにだけ両替するようになる。ちょっとほかの指標より信用があるだけで、実力以上に信じられてしまうのです。新しい指標の価値を把握するときに、口コミで、「一言で言うと、一番有名なあれにたとえるならこれ」「ガンダムのシャアは、ルパン三世でいう石川五右衛門みたい」などとたとえ話で理解する。そうすると、どうしても有名なほうの表現でしか結局のところ理解しない。というか、それは理解なんていうものでもなんでもなく、自分の常識が新しい領域でも通用すると思い込んで野蛮に行動しているだけなのだ。そうしてドルと同じ性質を持つ通貨は、ほかの義理や人情などの指標に対して支配的な地位を築きました。そして、ほかの指標と数学的に変換可能になるにつれて、支配的な指標の最小単位の組み合わせで表現可能な情報以外はどんどん失われていってしまいます。

 

通貨は一人の管理者が自由にできないと思われているがそうではない。数学という力を使って数学で変換可能な範囲を幅広く少ない人数の人間が自由にすることができる。

 

 数学者を一箇所に集めてそこで数学能力を高める。それを理解するできる人間を集めて彼らを使う人間たちにいつも利益を最優先で配分することができてさえいれば、数学という共通の言語を理解する人間の集団はまったく崩れることはなく、存続する。 どうやってやるかというと、公定歩合を自由にする力がある10人ぐらいの人間とそれを支える階級が1000人ぐらいいれば、常に数学能力が本人に備わっていなくても、いつか成功するまでかなりの回数チャレンジする資金を作り出すことができる。成功する確率の低い賭けをたくさんすることができるので常に支配的地位を得ることができている。数学の能力を換金する場合、一番儲かる数字を見つける嗅覚を教育することで育てることが可能であり、その人間と大学などの世紀の教育機関が発見できる数学能力が組み合わさると、とても強い支配力になる。今の時代はそれの絶頂期だ。そんな情報はすぐにばれると思うだろうが、この不安定な時代に家系など歴史がある権威に逆らう人間は織らず、秘密をばらさなければ案呈して甘い汁をすえるなら、それを絶対に手放す人間はいない。そこでチャレンジ資金を使って実業を行いそれが成功したり失敗したりして富裕層が入れ川田tなどといっているが、肝心なのはそんなことではなく、ある文化圏+家系に入り込むことができれば、再チャレンジ資金を打ち出の小槌からどんどん出してくることができるようになるということが重要なのだ。

 マネー経済でお金を膨らまして、実際にその膨らませたお金を全部使うと問題が起きるが、ちまちまと節度を持って実業にむかってお金を出し続けることができるのならば、金を支配する人間は永遠に周りからエネルギーを奪い続けることができる。

 金というのはある一定以上持っていても、実業を動かす力にはならないし、幸福にはならない。だから、金を持っている人間が一度に金を使って経済が大混乱することもない。だからこのようになっている。

 

 サービスの使用者側も、通貨というのは定量的に両替できる範囲が広ければ広いほど便利だと思っているから、この状況によって受ける不利益が認識できない。したがって、この独占状態は公然と継続しているのだ。
 

 以上の理由から、独占的な通貨を使うことを肯定していることは不正なことで、これが解決しなければ永遠に格差は根本的に解決しないということはわかっていただけたであろうか?

 政府紙幣も暗号通貨(ビットコイン)もドルから定量的に両替可能な通貨になることによって力を得ているので、まったく根本的な解決策ではないのだ。